駐車場の貸主から賃料変更の通知が届いた!対処法は?
月極駐車場を借りていると「設備を更新するので工事費が必要」「周辺相場の変動」などの理由で、貸主から賃料変更の通知が届くことがあります。
駐車場を使われている方としては、急に「賃料を変更します」と言われてもびっくりしますよね。
賃料変更の通知を受け取った方の中には、「いつから賃料が変わるの?」「別の駐車場を契約し直したらダメなのかな……」と、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、賃料変更の通知が届いたときの対応について、詳しく解説します!
目次
賃料変更の通知が届いたら、書類と契約書を確認
賃料変更の通知が届いたら、次の3つの情報を押さえられるよう動いていくのがポイントです。
①変更後の賃料はいくらなのか
②いつから変更後の賃料が適用されるのか
③契約書に書かれた内容に沿った通知かどうか
「変更後の賃料はいくらなのか」と「いつから変更後の賃料が適用されるのか」に関しては、まず届いた書類を確認しましょう。
届いた書類には、変更後の賃料や、いつから賃料が変更になるか等の情報が記載されていることが多いです。
何月分の賃料から金額が変わるのか、書類をよく読んで確認するのが大切ですよ。
変更後の賃料が記載されていなかったり、書類を読んだだけでは分からないことがある場合は、記載されている連絡先へ早めに問い合わせることをお勧めします。
また、「契約書に書かれた内容に沿った通知かどうか」も、契約書を読み直して調べてみましょう。
契約書内に賃料変更についての記載がある場合は、念のため届いた書類の内容が契約書と相違がないか、改めて確認するのも重要なポイントです。
「契約書を読み返すのって、けっこう大変そう……」と感じるかもしれませんが、ここは指さし確認をしたり、マーカーでラインを引いたりしながら、丁寧に振り返ってみてくださいね。
契約を続ける場合は、貸主の指示に従って手続きをしよう
変更後の賃料・いつから変更後の賃料が適用されるかを確認した上で、その駐車場を継続して利用すると判断した場合は、貸主の指示に従って手続きを進めていきましょう。
賃料変更の手続きは、貸主によって様々です。
特段何の手続きもいらない(支払いの金額だけが自動的に変わる)ケースもあれば、書類の返送が必要な場合もあります。
貸主によっては
・以前の賃料での契約は、解約扱いとして終了する。
・続けて駐車場を使いたい場合は、変更後の賃料で契約を結び直す。そのため、再度契約手続きを行う必要がある。
というパターンも。
同じ駐車場を継続して利用したいと考えている場合は、こちらから積極的に
「どういう手続きが必要ですか?」
「必要な書類の書き方で分からないところがあるのですが、教えてもらえませんか?」
と貸主に尋ねてみましょう。
契約の継続に必要な手続きを怠ると、契約が切れて駐車場が利用できなくなるおそれがあります。
「継続して利用したいと返事したから大丈夫だろう」と考えず、「これで必要な手続きは全部済んだかな?」という心構えで進めていってくださいね。
また、手続きが済んだあとは、賃料の支払いにも気を配りましょう。
翌月分の賃料を当月に支払う契約になっている場合は、実際に変更後の賃料が適用されるタイミングと、自分の考えていたタイミングにズレが生じやすいので、注意が必要です。
例)
・5月分の賃料から、変更後の賃料が適用される
・5月分の賃料は、4月末に銀行口座から引き落とされる
⇒この場合、4月末に口座から引き落とされる賃料の額は、変更後の賃料になります。
支払いが心配な方は、賃料が変更されてもつつがなく引き落としがかかるよう、口座には普段より多めにお金を入れておくといいですね。
「賃料変更に納得できないから解約!」その前に、周辺の駐車場の賃料を確認しよう
とはいえ、急な賃料変更に納得できないこともありますよね。
「賃料変更するなら、よその駐車場を契約する!」と、解約の手続きを進めようとしている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、賃料変更の通知を受けて解約の手続きを進めるのは、少し待ってください!
解約の手続きをするのは、本当に今の駐車場を解約しても問題ないか考えてからでも遅くないですよ。
次のチェックポイントを目安に、今の駐車場を解約しても大丈夫か確認してみましょう。
貸主から提示された賃料は、周辺の他の駐車場の賃料と比べて安くはないか
今の駐車場を解約する前に、周辺の他の駐車場の賃料を調べてみましょう。
「急に〇〇円も変わるなんて!」と思っていても、よその駐車場と比較してみると、貸主の提示している賃料の方が安かったということもあります。
それを知らずに、解約の手続きをしてしまうと損をしてしまいます……。
解約の手続きをする前に、一度ネットや駐車場検索サイトで周辺の駐車場の賃料を調べてみてくださいね。
周辺の駐車場の賃料より、貸主が提示している賃料の方が安いことが判明した場合は、早めに貸主に連絡して、期限までに賃料変更に関わる手続きを済ませましょう!
周辺に安い駐車場があったとしたら、そこを契約できそうか
貸主の提示している賃料より安い駐車場を見つけたら、その駐車場を契約できるかどうか確認しましょう。
空きがあるかはもちろんのこと、駐車場のサイズについてもしっかり聞いておくのがポイント!
駐車場に空きがあっても、サイズの大きい車種(ランドクルーザーやベンツ Gクラスなど)だと、サイズオーバーで入庫できないケースもあります……。
「いいな」と思った駐車場を見つけたら、駐車場の管理会社に自分の車のサイズを伝えて入庫できるか確認してもらったり、契約の流れを詳しく教えてもらいましょう。
新しい駐車場の契約に不都合があった場合に備えて、車の置き場所を用意できているか
あまり明るい話ではありませんが、新しい駐車場への移動がうまくいかなかった場合(契約が破談になったり、実際に使ってみたら非常に使いにくかった等)のことも、念のために考えておいてください。
「実家にガレージがあるから、一旦預かってもらえる」
「上司と相談して、少しの間なら会社の駐車場に置いていいことにしてもらった」
上のように置き場所のあてがあるなら問題ありませんが、そうでなければ近隣のコインパーキングを転々とする羽目になります。
万が一の場合も車の置き場所に困らないかどうか、確認してから解約の手続きを進めてくださいね。
賃料変更について貸主と相談できる?なぜ貸主は賃料を変更するの?
ここまでお読みになった方の中には、「賃料変更について貸主と相談できないか?」「なんで賃料変更するのかな?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
この見出しでは、賃料変更の通知を受けたときに生じる、よくある疑問について解説します。
Q1:賃料変更の額について、貸主と相談できる?
賃料変更の額について相談できるかは、貸主によります。
貸主が顔見知りだったり(大家さんなど)、個人オーナーの駐車場の場合は、直接交渉してみてもいいかもしれません。
ただ、賃料変更の通知と同時に、解約の通知を送ってきている貸主の場合は、交渉の余地はほぼないと思われます。
Q2:貸主はなぜ、賃料を変更するの?
賃料変更の理由としては、次の2つに当てはまるケースが多いです。
①駐車場の維持費・メンテナンス費をまかなうため
②周辺の駐車場の賃料が変動したため
ひとつずつ、内容を解説していきますね。
駐車場の維持費に関してですが、駐車場もモノである以上、時間が経つと劣化していきます。
アスファルトがひび割れたり、白線が消えたり、場内の凸面鏡がサビたり……。
そうした場合に修繕できるよう、貸主はお金を積み立てています。
駐車場を運営し始めてから時間が経てば経つほど、維持費がかさむ傾向にありますので、「このままでは採算が取れないから、賃料を上げよう……」と、やむを得ず賃料変更に至るパターンも実は意外と多いのです。
また、周辺の駐車場の賃料変動に合わせて、貸主が賃料変更をするケースもあります。
しかし、貸主も賃料を上げすぎて借り手がいなくなったら損をしてしまいますので、あまりにも無理な賃料変更が行われることは少ないでしょう。
賃料変更の通知が届いたときは、周辺の駐車場の賃料と、貸主の提示した賃料を照らし合わせて、どの程度差があるか確認してみることをお勧めします。
まとめ
今回は「駐車場の貸主から賃料変更の通知が届いたら、どうしたらいいか」について解説しました。
駐車場の貸主から賃料変更の通知が届いたとき、最も大切なのは「変更後の賃料がいくらになるのか」を把握することです。
貸主の提示した条件と、周囲の駐車場の賃料を比較した上で、納得のいく選択をしてくださいね。
また、PMCマンスリーパーキングでは、全国の空き駐車場を掲載しております。
個々の駐車場のページでは、毎月の賃料から初期費用、駐車場のサイズなど、ネット上で様々な情報をご覧いただくことが可能です。
近くの駐車場の賃料をお調べの際は、是非ご利用くださいませ。